久々のお茶
しばらく中断していた”お茶”を再開しました。
(このブログもそうですね。(^_^;))
お茶はもう始めてから20年近く経ちお免状なんかも幾つか戴いておりますが、ここ2年程はまったくやらず茶っ気が抜けてしまっていました。
久しぶりに稽古でお点前をした時は右と左を間違えたり抜けがあったりと冷や汗タラタラでしたが、明日の護国寺で開かれるお茶会のお点前は何とか無事に済ませたいなと思っています。
長い歴史を持ち建築や美術、工芸、書や食に至るまで裾野が広く、数々の逸品を産み出してきた日本の伝統文化であるお茶はやはりいいですね。
日本人が世界に誇れるものだと思います。
明日のお茶会では久しぶりに日本文化の香りを堪能してきま
す。
丸ごとリフォームは工務店の仕事
東日本大震災から早4ヶ月、震災直後の心理的動揺や建材、資材不足による工事の混乱もどうやら乗り切り、ちまたでは工事の槌音があちこちで聞こえるようになっています。
建築需要の高まりは経済の潜在力の強さの現れなのでしょう。
かねてよりの計画を実行される人、新たなる震災への備えの為など様々な理由があり、また金利の安さや助成金などが背中を押してくれています。
私のところにもご相談や見積もり依頼が増えてきました。
特にリフォームについてのものが多い。
その内容は老朽化した建物を取り壊すのではなくリフォームして再生するというものです。(当社ではスマイルアップと言っています。)
一棟丸ごとリフォームは手間と技術力が必要とされ
”もったいない”の精神をフルに発揮できる仕事です。
いよいよ工務店の出番です。
建築Gメンからのお褒めのことば
手前味噌になりますが、建築Gメンから当社の工事の進め方を褒められたことをご紹介します。
皆さんもご承知のように住宅を建てる際に手抜き工事やいい加減な工事をされるのを心配して建て主様が建築の専門家である第3者に住宅会社の工事のチェックを依頼すること(住宅インスペクター制度などと言います。)がよくあります。
建て主様にとっては「我が家」ですからそれだけ心配されている訳で、私もそこのところはよくわかりますのでお客様からその旨の申し出があったときは
「うちを信用してください。その費用を工事のほうにまわしてください。」
といいたいところなんですが(笑)
グッとこらえて
「ハイわかりました、細かいところまでどうぞよく見てください。」
とお答えしてインスペクターのチェックをうけたことも今まで何回もありましたが、今回の工事では検査をしていただいている検査会社の方から
「非常に丁寧な施工がされていると思います。」
との嬉しいことばを戴けました。
会社の健全性や社員の人柄で褒められるのもありがたいことですが品質でほめられるとやはり嬉しい。
担当監督には「良くやっている。」とご褒美をあげようと思います。
頑張ろう建設業界
日本の建設業者の数はどの位あるかご存知でしょうか。
先日の報道では今年の3月時点で50万社を切り約49万社になったとのことです。
2000年時点では60万社ありましたからこの10年で10万社減った計算になります。
建設業界が低成長、停滞から衰退の時期に入ったようで、この先10年で30万社になるとの説もあながち誇張ではないような気もしています。
東日本大震災による経済後退がこの流れを加速させなければよいのですが。
また、一方ではものづくりに携わる職人さん達の高齢化も著しく進んでいます。
何か話が暗くなってしまいましたが、人の生活の基本である衣食住の住を司る建築は無くなる事はありません。
国土復興にも我が家のリフォームにも建設業は必要不可欠。
故にこんな時だからこそやる気のある若い人に業界に来ていただき建設業を活性化させ外需依存の日本経済を念願の内需振興型に変えていきたいものです。
雨の中の地鎮祭
連休明けの雨模様の週末、阿佐ヶ谷にて木造2階建住宅の地鎮祭を執り行いました。
ここのところ嬉しいことに地鎮祭が続いておりますが当日は雨除けのテントを張った中での地鎮祭でした。
お客様はじめ我々一同「雨降って地固まる。」との思いを込めてしっかりと地鎮祭そして祈誓式と滞りなく済ませることが出来ました。
日常生活では神事はお正月の初詣位ですが、この一ヶ月で地鎮祭を度々行いましたのでおさらいの意味を兼ねて「設え」の意味するところを書き出してみます。
神籬(ひもろぎ) 祭壇の中央に設置する神様がお宿りになるお札
玉串奉奠(たまぐしほうてん)
永久の栄と神様のご加護を祈念し、榊(さかき)を祭壇に奉ること
直会(なおらい) 式典の済んだ後ご神酒、ご神饌を一同で頂く
斎竹(いみたけ) 祭壇の四隅に立てる笹竹、結界を示す
紙垂(しで) 玉串や注連縄につける奉書の紙片
手水(ちょうず) 式に先立ち水で手や口を清めるもの
ご参考になれば幸いです。
新宿区S様邸地鎮祭
晴天に恵まれた薫風香る爽やかな風のなか、新宿区の上落合で地鎮祭をとりおこないました。
S様のご自宅と共同住宅、いずれも木造2階建ての2棟をこれから着工していきます。
連休初日の祭日にも拘らずS様ご家族は皆さまネクタイ等を締めたフォーマルなお姿。
地鎮祭に、今回工事に懸ける意気込みが伝わって参ります。
S様のお母様の手の中には一年前に亡くなられたお父様のお遺影もありました。
地鎮祭に続けて行った祈誓式(工事関係者の今回工事への決意表明の場)では私も含め当社の担当社員、協力業者の方々一人一人がS様ご家族に今回工事に対する決意を伝えさせていただきました。
家づくりはお客様の幸せづくりと心得ます。
S様ご家族の皆様これからどうぞよろしくお願いいたします。
S様邸地鎮祭にて
昨日、世田谷にて木造2階建てのS様邸新築工事の地鎮祭をとり行いました。
土地の神様にこれから建築を始める旨のご挨拶をさせて頂き工事中の無事故、安全と建物完成後の末永いご加護を請い願って参りました。
地鎮祭では「ひもろぎ」という祭壇の中央最上部に飾られた一本の枝をご神体に見立て、そこに天上より神様にお越しいただき(降神の儀)願い事をし、願いが終わればまた天上にお戻りいただきます(昇神の儀)。
八百万(やおよろず)の神を信奉し、自然のなかに神の姿を見出す日本人ならではの祭事といえます。
日常の生活の中にまだまだ日本的なものが残っておりそれらをこれ以上失わないようにしたいものです。
地鎮祭に続けて行った祈誓式では私をはじめ工事に携わる職人さん達がこの仕事に懸ける決意や思いをS様にお伝えしました。
すてきな演出
先週末の夕刻、M設計さんの設計によるS邸新築工事の工事契約の締結にM設計さんに出向きました。
打ち合わせ室にてM設計の所長さんと契約内容の確認をしながら、ふと所長が「今日は計画停電があるから。」と。
私は内心、「アーッ、この辺は該当地域なのか。でも停電にになったら契約はできるのか?」と思いながらも程なくS様がお見えになり、私と初対面の挨拶を済ませた後、いつものように契約内容の説明を粛々と進め、無事契約締結となりました、
その時、M設計の所長が「これから計画停電となります。」と部屋の電気を消し真っ暗にしてしまいました。
私は「何だ、どうしたんだ。」と思うのもつかの間、隣の事務室から件の誕生日ソングである”HAPPY BIRTHDAY to YOU”のビオラの演奏が始まりスタッフの方々がろうそくを灯した誕生日ケーキとともに歌いながら、手拍子を打ちながら、なんとビオラの生演奏をしながら打ち合わせ室になだれ込んで来たのです。
そう、今日は今回の建て主様でいらっしゃるS様のお誕生日だったのです。
皆で記念撮影をしたときのS様のうれしそうなお顔が印象的でした。
設計事務所とは思えない素敵な演出に一本取られました。
震災復興を祈念します。
3月11日、突如として襲い掛かってきた巨大地震と大津波そして原発の放射能汚染、この未曾有の大惨事によりその日を境に日本の空気が変わってしまったように感じています。
地震後の大津波が、街を飲み込み家々を押し流していく有様を映し出すTVの映像は、私の脳裏に焼き付きました。
震度7の揺れにけなげに耐えた住宅群が濁流にアッという間に押し流されていく。
「これは本当に現実に起こっていることなのか?」
まさに人事ではない悪夢の光景でした。
人間の力ではあがないきれない大きな力を見せ付けられたとき、人は非力さとその小ささを思い知らされます。
我々が作ってきたものはこんなにももろくはかないのかと。
その後の死の淵に追い詰められた様な状況のなか
「どうしたらよいのか分からない。」
「どこから手を付けたらよいのか?」‥‥
しかし、一日一日と経つうちに少しずつ復興に向けた希望の光が灯ってきているのを見るに付け人間の強さと素晴らしさを感じ私の中に熱いものがこみ上げてきます。
私の役割は建物づくり、街づくり。
それを一生懸命やり続けることが復興と暗くなった日本経済活性化への微力ながらの手助けと心得ます。
誕生日を迎えて
今日、55回目の誕生日を迎えました。
流石にこの齢になるとまわりの人に祝って欲しいとは思わず、逆にこの齢まで五体満足かつ健康でいられることに感謝しなければならない。
これも健康住宅のお蔭です。
日本人男性の平均年齢は79.5才、これを一日で置換えると55歳は夕方の5時ごろに当たります。
明るい日差しが地平線に沈みかけ薄暗くなりかけた頃でしょうか。
ただ、この先真っ暗という話ではなく、一日、つまり朝、昼、晩の晩に差し掛かってきたという事実だけです。
晩には晩の楽しみがあります。……晩酌とかが<笑)
暦の年齢はさておいて、肉体年齢、精神年齢はまだまだ明るい日差しの下でいたいものです。