日曜の朝に
おはようございます。設計担当の高橋です。雨模様の日曜日となりました。ただし予報では午後夕方には晴れ間もとのこと、散歩ぐらいはできるでしょうか・・・
今日は休日の日曜日、ということで先々週の続きと参りましょうか。
下野国・栃木県編一番目に案内するのは、足利市にある鑁阿寺本堂、境内全体が足利氏の館跡に建てられたお寺。その本堂、国宝になっています。
このお堂がいいんです!この東京近辺、中世(鎌倉・室町時代)大きなお堂がほとんどありませんその貴重なひとつとなります。他には山梨県・大善寺本堂(「日曜の朝に」でもすでに案内済)ぐらいでしょうか・・・(あっ!移築建物で神奈川県・三渓園にもあった・これも案内済み)
このお堂、中世5間堂(「間」は長さの単位ではなく、柱間の数を指す)の、禅宗様を取り入れた密教寺院の初期の例で、正安元年(1299年)に建立されたお堂になります。と言われても何のこっちゃ?ですよね。
要は密教と言う前からあった宗派のお堂が、最近海外からきた禅宗様と言う最新デザインをいち早く、伝統ある建物に取り入れた先駆けということ、
そのことが貴重であり時代もはっきりしているので国宝に指定されいます、国宝になったのが平成25年なので新しい国宝です。外観はこんな感じ。
外観は普通のお堂です。軒が深いので軒裏が黒く影になってしまうのですが、その影の中が良いので、実際の方が断然良いですよ~是非実物を見てください。
更に、このお堂、内部がいいんです。禅宗様の空間が広がっているのです。ただ内部は暗い!密教寺院であるため護摩を焚きなどした、内部が黒くわかりにくいのがちょっと難点ですがよく見れば良さがわかります。
私も国宝になってからは行っていないのでまた訪問したいと・・・では次回はこのお堂の内部に触れてみたいと思います。今日はこの辺で失礼いたします。よい日曜日をお過ごしください。