2024.06.02
staff
日曜の朝に
おはようございます。
東京中野区の工務店:小河原建設住宅事業部設計担当の高橋です。
今週の日曜日も先週に引き続き休日担当ということで仕事の日曜日、その帰宅後のくつろぎ前のひと時のブログです。
帰り際に豪雨が来まして、雨が落ち着くのを待ってから帰宅ですのでいつものくつろぎタイムより遅い時間・・・お腹が空きました・・・頭が動きません・・・
ちょっと建築ぽい話を・・・
日本の建物は軒が深くその軒深さが陰影をつくり表情豊かな佇まいを持っています。
その軒・・・今日みたいな雨が降ると屋根に降った雨水は屋根を下り、軒先へと・・・その雨水を受けるのが樋=軒樋になります。
ただし先ほど言った日本の建物らしさの深い軒・・・陰影だけではないのです。
きれいな水平ラインを造り出す軒先、そこに配られる垂木の規則正しい並びの美しさ、これがあります。
この垂木の美しい並び・・・軒樋をつけると見えなくなってしまします。
そこで軒樋を取り付けず屋根からそのまま地面に落とすことが軒を魅せるのにはよい方法になります。
ただし、地面が土であると水はねで汚れてしまいます。
この「雨落ち」に水はけを良くして側溝のように玉石を敷込み、水はねを防ぎます。
お寺や庭園で見るかと思いますがいろいろな意匠がありますので面白いです。
部屋内から軒から落ちる雨だれを見るのも、雨の強弱もあり趣があります。
雨を楽しむ余裕が、本来日本の人にはある、ということのひとつかと・・・
ということで今日はこの辺で失礼いたします。
残りよい日曜日をお過ごしください。