日曜の朝に
おはようございます。東京中野の工務店小河原建設住宅事業部設計担当の高橋です。
今日は1/9成人の日・祝日です。月曜日・・・1日遅れの登場です。
昨日の日曜日は休日担当ということで仕事の日でした。今日は自分も休日ということで一日遅れと・・・
今年2回目の「日曜の朝に」となります。
今日は何を・・・昨年から斜線の話をしておりますのでその続きと行きましょう。
道路斜線の話の次は、もう一つの斜線「高度斜線」の話を・・・この斜線は建築計画地から北側の隣地に対するものになります。
当然、2階建ての多い住宅地域と高層ビルのある商業地域と斜線規制が変わるのは当然で、逆にこれがあるから住宅地の街並みがある程度、保たれるということです。
この高度斜線(ほぼ=北側斜線)は、北の方角が重要なことになります。
この建築では「真北」という北を使います。
この建築業界「真北」を「まきた」とは言わず「しんぽく」と言います。
いきなり「しんぽく」はどちらですか?など言われると??ということになります。
この「しんぽく」という言葉、是非覚えておいて下さい。
北にはもうひとつ「磁北」と言うものがあります。方位磁石で北を指すこの方向が磁北です。
この磁北、皆様ご存知でしょうがこれは本当の北ではありません。
そこで本当の北ということで真北と言います。
磁北は日本でも各地違います。
国土地理院から出されています磁北と真北の角度の違い(偏角と言います)の地図です。
方位磁石(コンパス)が示す北方向は日本においても5度の違いがあるのです。しかも磁北は刻々と変化しています。
伊能忠敬が日本地図を測量した頃は真北と磁北が一致していたとのこと意外と短い時間で数度単位で変わるとのこと・・・ですので建築では真北を使います。
最近はスマホでも方位がわかりますが、設定で磁北と真北の設定がありますので真北を確認する際はご注意ください。
本当に正確に真北を調べるには測量作業が必要となります。そのあたりも気にしてみて下さい。
この真北をもとに高度斜線が決まることになります。
今日は建築の話と言うよりは地理的な話になりましたね、ということで今日はこの辺で失礼いたします。よい祝日をお過ごしください。(晴れ着姿は見られるのでしょうか・・・)