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2020.12.21
yoshihiko

丑(うし)年ってどんな年?

子年(ねどし)が変じて、”コロナ年”となった今年も残りわずかとなりました。

皆様お元気でお過ごしのことと拝察いたします。

昨年末の本欄では、今年の干支の庚子(かのえ・ね)年について「変化への動きがあり、新しいものを作り出していく年」と記しましたが、まさしくコロナ禍を契機とした大変化が、新常態をつくり出したこの一年であったと思います。

来年は辛丑(かのと・うし)、辛丑とはどのような年なのか調べて参りましたので、早速、ご紹介させていただきます。

まずはおさらいをしましょう。

「干支」とは十二支(じゅうにし)を指しますが、本来は「十干(じっかん)」つまり甲(こう)乙(おつ)丙(へい)丁(てい)戊(ぼ)巳(き)庚(こう)辛(しん)壬(じん)癸(き) に「十二支」(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)を順番に割り振っていった「十干十二支」(じっかんじゅうにし)のことを言います。

甲子(きのえね)に始まり、癸亥(みずのとい)で終わる60通りの組み合わせがあることから、六十干支(ろくじっかんし)ともいい、古くから暦や時刻、方位等の表記に用いられてきたものなんですね。

ここからが本題です。

十干の8番目に当たる「辛」(かのと)は、植物で云うと「草木が枯れ、新しくなろうとしている状態」を表し、下にあるエネルギーが上に上がってくるような新たな状態、また字としては新しいと同時に”からい”という意味などもあり、陰陽では陰に分類されています。

「丑」(うし)は十二支の2番目で、植物に例えると種から芽が出ようとする状態を表し、曲がっていたものが伸びるとか、始める、結ぶ、つかむと言った意味があるようです。

丑の語源は、赤ちゃんは出生時に手をにぎりしめている事からとされ、誕生・創造などもイメージ出来ますね。

また、丑年は五行では水気、陰陽では陰に分類されています。

ちなみに、「五行」とは、古代中国の自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説であり、「陰陽」とは、これも中国の思想で森羅万象、宇宙の全ての事物を様々な観点から「陰」と「陽」に分類する考え方です。

それでは来年の「辛丑」年の運気や兆候についてまとめていきましょう。

「辛」は新しくなること、エネルギーの現出であり、「丑」は芽吹き、伸長を表し、共に似たような意味を持っています。

よって来年は簡潔に「誕生し新たな試みをする年」と言えそうです。

過去の丑年を振り返ると、人類初の宇宙飛行や、日本では自民党から民主党への政権交代、ハイブリッド車のデビュー、コンビニ1号店出店など革新的な出来事もありました。

2020年は新型コロナウイルス・パンデミックによって世界中が多くの困難に見舞われました。

2021年はコロナを克服し、その中から数々のイノベーションが生まれ、希望に満ちた年になるとよいですね。

東京オリンピックの来年開催を信じて疑わない私としては、開催を契機に東京が更に住みやすい魅力的な街になることを期待しています。

来年が皆様にとってすばらしい年でありますように。

感謝

 


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