遮熱と断熱の違いって(前編)
「涼しかった梅雨も明け、暑い夏が到来しております。2020年オリンピックも一年後に迫りました。」これはちょうど1年前の本欄の書出しです。
まさか今年も使えるとは思いませんでしたが、今度こそ1年後には東京オリンピックが開催されていてほしいものです。
さて、夏本番となり厳しい暑さが続いています。
家であれ会社であれ、エアコンが欠かせない毎日です。
そこでスマイルニュース今号では、暑い夏を少しでも涼しく過ごせるように、家の遮熱と断熱について考えてみましょう。
まず、「遮熱とは日射つまり太陽の光を反射させ、熱の吸収を抑えることにより温度の上昇を防ぐこと」であり、「断熱とは熱を伝わりにくくすることです。」家の場合、断熱材がその役割を果たします。
遮熱にしても断熱にしても冷暖房の省エネ化につながるので、家を建てるにしても リフォームするにしても、これからは必須と言えるほど積極的に取組むべきテーマです。
では、ここで基本的なことをおさらいしましょう。
「そもそも夏が暑く、冬が寒いのはなぜなのか?」
それは夏と冬では太陽の位置が異なる為、夏の日射角は高く、冬の日射角は低くなります。それが太陽の日射の強弱、つまり我々が体感する温度差となっている訳です。ですからわかり易く言うと「夏を涼しく過ごす為には、如何に太陽の日射を遮熱するか」であり、「冬を暖かく過ごす為には、如何に太陽の日射を取込み、家の断熱性を高めるか」ということなんですね。
「そんなことは当たり前だ」と言われそうですが、それがなかなか住宅において出来ていなかったのです。
断熱性を高めることは、環境意識の高まりやエコハウスの普及またヒートショックの予防などにもつながることから、平成の時代に長足の進歩を遂げましたが、遮熱を考えて設計された家は未だに少ないと言わざるを得ません。
夏の暑さが昭和、平成、令和と時を経る毎に厳しくなっている昨今、我々家の作り手こそ、夏を涼しく過ごす為の「遮熱」に関して本格的に取組んでいかなければいけないと思っています。
そろそろ紙幅が尽きてきたようです。
次号「後編」では、遮熱について掘り下げていきますので、どうぞお楽しみにお待ちください。
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