賃貸ビル・マンション建築・修繕 小河原建設の非木造事業
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2019.11.20
yoshihiko

木造の復権

今年もあと二ヶ月足らず、忘年会などの案内がちらほら見受けられるこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今月から弊社は第51期が始まっており、今期の計画の1つに「耐火木造施設の取組」というものがあります。

数年前から建設・不動産業界で注目されている「大規模建築の木造化」(つまりビルやマンション、公共施設を木造でつくる)という大きな流れがあり、是非弊社でもチャレンジしたい分野だからです。

そこで今号では関連テーマとして過去に記しました記事も参照しながら、今後の木造化の流れを俯瞰してみたいと思います。

2年前の6月号で「木造の可能性」と題して、高層ビルやマンションなど大規模木造建築で先行する欧米の事例を紹介し、厳しい防火規制という課題により、周回遅れであった日本の現状と、まだ数は少ないが規制をクリアし、大規模木造に挑み始めた日本のパイオニア達の実例を紹介しました。

去年の6月号では「木造ビル時代の到来?」と題して「木造の可能性」から一年が経ち、耐火や構造に関する技術革新の進歩やコストの低減、人との親和性の高さなどから、木造建築の用途や規模が更に広がり、木造化の流れが加速してきていることをご紹介しました。

そして現在に至っては、木造による中高層・大規模建築の流れは既に確たるものとなり、最初は郊外であったものが都市部を中心に、建設の動きは活発化し始めています。

課題であった耐火に関しても、現状の法規制をクリアする汎用性をもった仕様が示され、構造に於いても欧米生まれのCLT (クロス  ラミネーティッド  ティンバー)と呼ばれる木質パネルの普及と設計マニュアルの公開により、『やろうという思い』があれば我々中小工務店でも手掛けられるところまできています。

建物の木造化はCO 2の削減にもつながります。

よって激甚化する最近の自然災害対策としても有効であり、更には都市部における建物の木造化は、街に潤いをもたらしてくれるでしょう。

鉄とコンクリートで作られてきた殺風景な都市に木が加わり、屋上緑化や壁面緑化を施せば緑も添えられていく。

人工的であった都市の自然への回帰とでも言うのでしょうか。

想像するだに愉快な風景ですよね。

木造化の流れはもはや時代の潮流となっています。

最後に、冒頭で記しましたように弊社、新たな事業年度(51期)が始まっております。

変化の激しい時代ですが、工務店の責任と使命を一層自覚して、ものづくりに励んで参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 


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