続く値上げラッシュ!
薫風爽やかだった季節からそろそろ梅雨に入るのでしょうか。
皆様、お変わりありませんでしょうか。
コロナで冷え込んだ景気も、この時期の気候のように暖かくなって欲しいところですね。
さて、以前から食料品や日用品、ガソリンや木材などの値上げが気にはなっていましたが、新年度に入った先月(4月)以降、住宅・建設関連の主だったメーカーから資材、建材、内装材、住設機器などの値上げ通知が相次いで発表されています。
原因は長引くコロナ禍やウクライナ情勢による工場の稼働停止や減産、燃料費の高騰、物流網の停止などですが、いずれも一時的なものではなく、今後も続く気配が濃厚です。
長年、住宅・建設業界に身をおいてきましたが、今回のような広範囲で大幅な値上げラッシュや品不足による納期の遅延は経験したことがありません。
業界では値上げによる利益の減少や納期遅延による代金受領の遅れなどにより、資金力の乏しい会社の破綻なども、既に起きているようです。
察するに値上げによる工事費のアップは少なくとも工事費の10%以上、納期はモノによっては3〜4ヶ月遅れのものも出てきています。
従前からの業界の課題である人手不足と高齢化なども鑑みると、建物づくりが危機的な状況になってきているのではなどと感じてしまうほどです。
家のリフォームなどをお考えの方は住宅会社とコストや工期など慎重に打合せをして、材料や機器の手配は早め早めにすることをお勧めします。
令和も4年目に入っていますが、住宅には耐震性はもちろん省エネ性や耐災害性、ITに対応したスマート化など高性能化がますます求められるようになっています。
その分、建築費は上がるわけですが、そこに今回の値上げが加算されてくると、新築住宅は高嶺の花となり、持てる人と持たざる人の格差が進んでいくことになります。
持たざる人は賃貸暮らしか、中古住宅を購入しリフォームするかのいずれかになってくる。
今だに新築持ち家志向の強いわが国ですが、賃貸派、中古住宅派が増え、住まいへの意識も多様化していくでしょう。
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