換気の仕組みの再確認
コロナ禍も1年以上となりコロナ疲れの感がありますが、感染予防には換気が大切だと云うことは、十分ご承知の通りです。
今回と次回2回に分けて換気の仕組みについて考えてみたいと思います。
この時期は花粉飛散とも重なり、また、中国大陸からは招かねざる客である黄砂やPM2.5などもやって来たりするので、うかつに窓も開けていられません。そこで本稿では窓を開けずに効率よく換気をするにはどうしたら良いか、考えてみましょう。
「換気」を辞書で引くと「建物などの内部の汚れた空気を排出して、外の新鮮な空気と入れ換えること」とあります。コップの水がかき混ぜないと腐ってくるように、閉じられた空間の空気も、何もしないと汚くなってくるものと思ってください。20年ほど前に新築の戸建てやマンションで入居者が体調を崩したり、アレルギー反応をおこすというシックハウス症候群が社会問題となりました。
当時使われていた建材に多くの化学物質が含まれ、片やアルミサッシなどの採用により住宅の気密性が高まっていたことによる室内空気の汚染が原因でした。それを受けて2003年7月にシックハウス規制法が施行され、室内空気の半分を新鮮な空気に入れ換える24時間換気システムの常時運転が、住宅に於いて義務化されてからは換気が確保されている筈です。筈と申し上げたのは電気代の節約のためにスイッチを切っていたり、給気口が閉じていたり或いはフィルターがほこりで目詰まりしていたりなどで、換気が出来ていないケースが多いから。換気扇の電気代は最近のものなら月数十円、古いものでも月数百円ですから、体調を崩すのと比べたら安いものです。フィルターのメンテナンス(洗浄や取替)も3ヶ月に一度位はやっておきましょう。24時間換気がトイレや浴室の換気扇と兼用になっているものも多いので、ご自宅の換気システムがどのようになっているか、今一度ご確認してください。
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