賃貸ビル・マンション建築・修繕 小河原建設の非木造事業
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2019.08.20
yoshihiko

令和の時代に求められる住まい  後編

暑い毎日が続いています。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

体調にはくれぐれもご注意下さい。

さて、前号では敗戦から平成に至るまでの住宅の変遷を記しました。

今号ではいよいよ本題に入ります。

―高齢者住宅の多様化―

令和の時代に入った現在、シニア向けマンション、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、自宅と老健施設の中間的な賃貸住宅など多様なタイプが登場してきており、高齢期の住宅の選択肢は増えてきています。

住み替えや建て替え、リノベーション(大規模改修)の為の資金調達手段も、自宅を担保に銀行から融資を受けるリバースモーゲージや自宅を売却後、賃料を払いながら住み続けられるリースバックなどもあり、60歳以上でも住宅ローンを組むことが可能となっています。

―住宅と時代背景―

さて、上記推移を経ての令和の時代の住宅を考える上で、考慮すべき三つの時代背景があります。

①第四次産業革命といえるIT革命、

②地球温暖化による環境問題

③小子化による働き手不足と人生100年時代 と云われる老後の長期化です。

このうち①と②は主にハード(ハコ)としての住宅に関わってくるもので①はキッチンやお風呂、建材をはじめエアコン、冷蔵庫、ベッドなど家電製品や家具、車などを含めた家の中のあらゆるものがインターネットにつながるIOT 技術の導入やICT (情報通信技術)により、家で仕事は勿論、介護や医療も行われるような、これまでにない機能を備えた、利便性の高い、新しい住宅が登場してきます。

②に於いては「省エネ」というキーワードが欠かせません。

そしてそれは車の燃費競争と同じように断熱・気密、創エネ・蓄エネなどの技術革新により、究極のエコカーならぬ、僅かなエネルギーで夏涼しく冬温かい究極のエコハウスをつくり出してくれるでしょう。

最後に③はソフト(価値、暮らし)としての住宅に関わってくることです。

テレワークスの普及により家は生活の拠点から仕事を含めた拠点ともなり、家での滞在時間が一層長くなることから、外観のデザインにしろインテリアにしろ、「ここち良さ」や「自分らしさ」が感じられ、使用する建材なども『見て、触れて、匂って』人との親和性の高いものが求められていくでしょう。

―健康と家の関係―

長い老後を充実したものとするためには健康が欠かせません。

そしてその健康は人が長く滞在する家によって大きく影響されます。

近年の研究で寒い家と高血圧の関係や、家の中の温度差が脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすヒートショックの原因になっている、ということが知見として分かってきています。

今後、健康と家との関係を解き明かす研究が更に進み、人の身心の健康と室内空気汚染や温熱環境、電磁波の影響、光や色彩の影響等との関係を解き明かしてくれるはずです。

以上より、「住む人の身心の健康に良い影響を与え、快適で便利な省エネ住宅」が令和の時代に求められる高齢者の住宅といえるでしょう。

 


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