2409「ペロブスカイト太陽光発電」とは
9月に入っても連日30度以上の暑い日が続く中、私のまわりでは依然としてコロナの感染者が出ています。
感染予防の為にはこの暑い中でも、マスク着用はまだ欠かせないようですが、マスクをすると夏バテや熱中症のリスクが更に高まりますので、皆様、体調管理には十分注意してお過ごしください。
さて、値上げ続きの公共料金や生活用品等の諸物価、はたまた不動産価格、工事代金なども下がる気配はなく、気温同様に上がったままですね。(汗)
そのような中、住宅業界で関心を持たれているのが太陽光発電パネルの設置です。
CO2削減の一環として、東京都が2023年4月から年間住宅供給数の多い大手住宅事業者に対して、その設置を義務付けたように、都を始め各行政も設置に積極的で補助金などの交付もあり、パネルの設置数は確実に伸びているようです。
追い風を受けている太陽光発電ですが、 従来の シリコン型 パネルではなく、ペロブスカイト 太陽電池という日本発の革新的な技術がまさに実用化されようとしています。
このペロブスカイト太陽電池は、軽量で柔軟性がありコストも低く、建物の壁や窓など現在主流の結晶シリコン太陽電池では難しかった場所にも設置できることから、脱炭素の切り札として官民を挙げて実用化に取り組んでいます。
この分野で先行する積水化学工業は大阪本社が入居するビルのリニューアルに併せ、自社のフィルム型ペロブスカイト太陽電池を建物の外壁に設置。25年の事業化を目指しています。
また、パナソニックは、建材と一体となったペロブスカイト太陽電池の試験販売を26年にも始めます。23年から三井不動産レジデンシャルと共に「発電するガラス」の技術検証を進めていますが、顧客のニーズが強いことから、実用化の時期を当初計画の28年から2年前倒しするとのこと。
YKK APも、関電工と共同で開発を進めている建材一体型の内窓タイプを26年度に発売する方針です。
いつもは腰の重い経済産業省もフィルム型ペロブスカイト太陽電池の普及を支援しており、日本企業が国際競争で優位に立つための取り組みを進めています。
ペロブスカイト太陽電池は上記のように技術的進展、コスト低減、政策支援が進むことで、次の10年で急速に普及する可能性があります。
その為には、耐久性や環境問題、既存技術との競争といった課題をクリアすることが普及の鍵となるでしょう。
私も省エネや停電時などに備え、実用化されたら実験的な意味合いも含めて、まずは拙宅に取付けようと思っています。
その上で問題なければ、皆様にもご紹介したいと思います。
太陽光発電パネルに興味をお持ちの方は是非、ご相談ください。