土佐和紙
小河原建設 住宅事業部の石田です。
今回の「暮らしのコラム」では、土佐和紙のご紹介をさせて頂きます。
土佐和紙とは和紙の壁紙でして、伝統的な紙漉き技術で製造され、自然素材を原料としております。
紙ならではの独特の風合いを楽しむことができます。
歴史も古く、「土佐和紙の黄金期」は江戸末期というお話しもあります。
又、住まいにとって次のようなメリットがあります。
1.調湿効果がある…湿気を吸放出する作用があります。夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。
2.調光、吸音効果がある…光と音を分散・乱反射させるので、光や耳障りを柔らかく感じ取ることができます。
3.有害物質ゼロ…自然の植物を原料としているので、身体に害がありません。
4.リフォームしやすい…剥がすことなく、そのまま重ね張りができ、厚みも2倍になることで調湿性、保温性も高くなります。
なかなか魅力的な特徴ですね。
原料の自然素材が気になります。主な素材をご紹介いたします。
まず 楮(こうぞ クワ科)です。 繊維が長くて太く、丈夫な紙ができます。
次に 三椏(みつまた ジンチョウゲ科)。繊維が細く艶があり、滑らかで光沢があります。
西陣織の金糸、銀糸や一万円札にも使われているそうです。
そして 雁皮(がんぴ ジンチョウゲ科)。繊維が最も細く粘りがあり、栽培が難しく、
山地で自生しているものを使用しているそうです。
最後にケナフ(アオイ科)。二酸化炭素を大量に吸収するので、環境改善作物として注目されております。
このような植物が原料の壁紙に包まれると、心にも身体にも良さそうな感じがします。
こちらの壁紙は、調湿性や収縮性が高いことから約1~2cmの重ね貼りを基本としております。
お手入れ方法としては、塗れた布で軽く叩くようにして一度汚れを浮かし、時間をおいた後、
乾いた布で拭きとります。
時間がたつほどに風合いが良くなります。それはいろいろなものを吸収することから起こるそうです。
ゆっくりと変化していく工程を楽しむのも面白いですね!
弊社のモデルハウスにも、この和紙を採用しております。ぜひ見にいらして下さい(^^♪