2023.01.14
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木造と防火
こんにちは。中野区の工務店、小河原建設の谷内です。
今回は都市部で求められる木造の防耐火性能についてお話したいと思います。
都市部では大規模な建築物や、不特定多数の人が利用する建築物が多くみられます。
火災が発生してしまうと、人命への危険性や、周辺へ被害が広がる可能性が高くなります。
万が一、火災が起こった際、十分な避難・救助時間を確保するため、市街地(都市部)では建物に火災を抑制する構造が求められます。
- 耐火建築物
主要構造部(壁・柱・床・梁・屋根・階段)が耐火構造であるもの、または耐火性能検証法等により火災が終了するまで耐えることが確認されたもので、外壁の開口部で延焼の恐れのある部分に防火設備を有する建築物の事
→火災中・火災後も消防活動によらず倒壊しない性能
- 準耐火建築物
主要構造部(壁・柱・床・梁・屋根・階段)が準耐火構造、またはそれと同等の準耐火性能を有するもので、外壁の開口部で延焼の恐れのある部分に防火設備を有する建築物の事
→火災中は消防活動によらず倒壊しない性能
築基準法では、『地域、規模、用途』に応じて防・耐火の規定が定められていますので、
その規定に合わせて火災で倒れない木造建築が建てられるようになりました。私たちが生活する東京でもこれから住宅以外のさまざまな木造建築を目にする機会が増えてくると思います。
以上、住宅事業部 谷内でした。