寅(とら)年ってどんな年
今年も残りわずかとなりました。
昨年同様、コロナウイルスに翻弄された一年でしたが、 間もなく年の瀬を迎えます。
皆様にはお元気でお過ごしのことと拝察いたします。
さて、今号のスマイルニュースでは、この時期の恒例題材である「来年の干支」についてのお話しです。
来年の干支は壬寅(みずのえ・とら)にあたります。
壬寅とはどのような年なのか、コロナ禍の収束も含めて気になるところですね。
一年前の本欄では、今年の干支の辛丑(かのと・うし)年について「誕生し新たな試みをする年」と簡潔にまとめましたが、まさにITやデジタル技術が次々と誕生する中、コロナ禍も加わり、暮らしも仕事も、様変わりした一年であったと思います。
では、来年の干支の壬寅とはどのような年なのか調べて参りましたので、早速、ご説明させていただきます。
まずは干支のおさらいをしましょう。
「干支」とは十二支(じゅうにし)を指しますが、本来は「十干(じっかん)」つまり甲(こう)乙(おつ)丙(へい)丁(てい)戊(ぼ)巳(き)庚(こう)辛(しん)壬(じん)癸(き) に、「十二支」(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)を順番に割り振っていった「十干十二支」(じっかんじゅうにし)のことを言います。甲子(きのえね)に始まり、癸亥(みずのとい)で終わる60通りの組み合わせがあることから、六十干支(ろくじっかんし)ともいい、古くから暦や時刻、方位等の表記に用いられてきたものなんですね。
ここからが本題です。
十干の9番目に当たる「壬」(みずのえ)は、厳冬を耐えて内に蓄えた陽気で次代の礎となること、土の下で芽が膨んで土がぐんと盛り上がっている様子、もしくは生き物が子孫を残すための繁殖期のような状態を示し、陰陽五行説では「水の陽」を意味し、厳冬、静謐、沈滞といったことを表しています。
「寅」(とら)はどうかと言うと、螾(ミミズ)に通じ、春の発芽が始まり豊穣を助けるミミズが土の中で動き、芽吹きが始まった状態や、暖かくなって虫たちが動き出し、春の胎動を感じさせるという意味合いです。陰陽五行説では「木の陽」に分類され、成長、発育、誕生、春の象徴であり、強く大きく成長するといったことを表しています。
ちなみに、陰陽五行説の「五行」とは、古代中国の自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説であり、「陰陽」とは、これも中国の思想で森羅万象、宇宙の全ての事物を様々な観点から「陰」と「陽」に分類する考え方です。
それでは来年の「壬寅」年の運気や兆候についてまとめていきましょう。
「壬」と「寅」の関係は、「水生木」の「相生」と呼ばれる組み合わせで、これは水が木を育み、水が無ければ木は枯れる。つまり「壬」が「寅」を補完し強化する関係となるようです。
これらを合わせ考えると、陰陽五行説から見た2022年の干支「壬寅」は、「陽気を孕み、春の胎動を助け、冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる年」と言えるでしょう。
過去の壬寅年を振り返ると、アメリカ初の有人地球周回飛行やイギリスのバンド「ザ・ビートルズ」のレコードデビュー 、国内では首都高速1号線の開通や東京タワー完成などがあるようです。
2021年もコロナ禍によって世界中が多くの困難に見舞われました。2022年は厳しかったコロナ禍が収束し、世の中が地球温暖化や少子高齢化問題の解消に繋がるような新常態に変わっていく年になることを祈っています。
今年一年「スマイルニュース」におつきあいくださり、ありがとうございました。来年が皆様にとって「陽気で力がみなぎる春の芽吹きのような明るい年」になることを祈って、今年のスマイルニュースの筆を置きたいと思います。 感謝
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